9月の国内公募追加型株式投資信託への純資金流入額は、前月比約730億円減の2兆555億円(推計値)となりました。前月からはやや減少したものの、純資金流入額は4ヵ月連続で2兆円を超えており、個人投資家による投資信託への資金流入は引き続き高水準を維持しています。一方、9月は株式市場がやや軟調に推移したことや、円高が進行する局面もみられたことなどから、全体の純資産総額(残高)は前月比約3.6兆円減の208兆円となりました。
資金流入の中心は8月同様インデックス・ファンドとなり、5ヵ月連続で1兆円超の純流入を記録しました。株式型とREIT型を合算した純資産総額では、インデックス・ファンド(80.6兆円)が初めてアクティブ・ファンド(79.8兆円)を上回りました。
資産クラス別では、引き続き世界株式型ファンドが、市場全体の資金流入の7割以上を占め中心となりました。9月の純流入額は1兆4,959億円となり、10ヵ月連続で1兆円を超えました。その中で、インデックス・ファンドへの純流入額は1兆529億円となり、4ヵ月連続で1兆円を超えました。
国内株式型ファンドも堅調な資金流入を維持しました。9月の純流入額は2,473億円と前月からやや減少したものの、5ヵ月連続で1,000億円を超える水準となりました。8月はアクティブ・ファンドが国内株式全体の純流入の7割を占め、資金流入の中心となった一方、9月はインデックス・ファンドが約1,500億円の純流入となり、国内株式型全体の6割以上を占めました。日経平均株価が横ばい圏で推移するなかでも、国内株式型ファンドへの資金流入は継続しています。
過去1年間の純資金流出入額推移
債券型ファンドへの資金流入は引き続き限定的でした。国内債券型は613億円、世界債券型は367億円の純流入となったものの、資金流入の多くはSMA・ラップ専用ファンドが占めています。一般の個人投資家向けファンドへの資金流入は依然として限定的な状況です。REIT型は、国内REIT、世界REITともに純流入を記録し、世界REIT型は2025年7月以来はじめて流入に転じました。
個別ファンドを見ると、月間純資金流入額1位は「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」(3,795億円)、2位は「インベスコ 世界厳選株式オープン〈為替ヘッジなし〉(毎月決算型)」(2,558億円)、3位は「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」(1,844億円)でした。低コストのインデックス・ファンドが引き続き資金流入をけん引する一方、「インベスコ 世界厳選株式オープン〈為替ヘッジなし〉(毎月決算型)」はアクティブファンドで最も多くの資金を集めました。
そのほか、世界株式を投資対象とするアクティブ・ファンドも上位にランクインしました。「フィデリティ・グロース・オポチュニティ・ファンドD(毎月・予想分配・ヘッジ無)」は711億円、「WCM 世界成長株厳選ファンド(予想分配金提示型)」は389億円の純流入となっています。全体としては、世界株式型のインデックス・ファンドと一部の毎月分配型ファンドが引き続き資金流入を主導する形となりました。◇
2026年9月純資金流入額上位20ファンド
※ 本稿は、情報提供のみを目的としており、特定の金融商品、銘柄などを推奨するものではありません。投資における判断は、ご自身の投資目的、投資期間、資金性格、投資への姿勢などを勘案して、ご自身の責任において慎重に行ってください。

