8月の国内公募追加型株式投資信託への純資金流入額は、前月比約5,600億円減の2兆1,346億円(推計値)となりました。純資金流入額は前月から減少したものの、3ヵ月連続で2兆円を超えており、個人投資家による投資信託への資金流入は引き続き堅調です。好調な市場環境も追い風となり、全体の純資産総額(残高)は前月比約7兆円増の212兆円となりました。
資金流入の中心となったのは、引き続き世界株式型ファンドです。8月の純流入額は1兆5,328億円と、9ヵ月連続で1兆円を超えました。資金流入全体の7割以上を占めており、新NISAを活用した長期・積立投資の資金が引き続き世界株式型ファンドへ流入しています。インデックス・ファンドへの資金流入が中心で、世界株式型のパッシブファンドには1兆円超の資金流入が3ヵ月連続となりました。
国内株式型ファンドも引き続き資金流入を維持しました。8月は日経平均株価が堅調に推移したものの、国内株式型への純流入額は2,884億円と前月から減少しました。一方で、アクティブ・ファンドには約2,000億円の資金が流入しており、高水準を維持しています。7月に設定された「野村構造変化日本株ファンド」は8月も301億円を集め、前月に続いて国内株式型で最大の資金流入となりました。
過去1年間の純資金流出入額推移
一方、債券型ファンドへの資金流入は限定的でした。国内債券型は428億円、世界債券型は635億円の純流入となりましたが、いずれも資金流入の多くはSMA・ラップ専用ファンドが占めています。一般の個人投資家向けファンドへの資金流入は限定的な状況が続いています。また、世界REIT型は201億円の純流出となり、12ヵ月連続の資金流出を記録しました。
個別ファンドを見ると、月間純資金流入額1位は「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」で3,961億円、2位は「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」で2,016億円でした。これらの低コストのインデックス・ファンドが引き続き資金流入をけん引しています。3位には「インベスコ 世界厳選株式オープン〈為替ヘッジなし〉(毎月決算型)」が入り、アクティブファンドで最も多くの資金を集め、1,813億円の純流入を記録しました。
そのほか、世界株式を投資対象とするアクティブ・ファンドも上位にランクインしました。「フィデリティ・グロース・オポチュニティ・ファンドD(毎月・予想分配・ヘッジ無)」は966億円、「WCM 世界成長株厳選ファンド(予想分配金提示型)」は710億円の純流入となっています。全体としては、引き続き世界株式型ファンドとインデックス・ファンドが資金流入を主導し、毎月分配型やアクティブ・ファンドにも一定の需要がみられた1ヵ月でした。
2026年8月純資金流入額上位20ファンド
※ 本稿は、情報提供のみを目的としており、特定の金融商品、銘柄などを推奨するものではありません。投資における判断は、ご自身の投資目的、投資期間、資金性格、投資への姿勢などを勘案して、ご自身の責任において慎重に行ってください。

