Meta【臨時レポート】:法的な逆風は強まるも、嵐は乗り切れるだろう

投資家の懸念は過剰反応。フェアバリューを850ドルで据え置き

「Viva Technology」の展示会では、Metaのロゴが表示されます。
Chesnot 通じて Getty

<モーニングスターの主要指標>

  • 適正価値推計値:850ドル
  • モーニングスター・レーティング:★★★★(割安)
  • エコノミック・モート・レーティング:「広い(Wide)」
  • 不確実性レーティング:「高い(High)」

Meta Platforms(META)は、未成年者の依存性や安全に関する訴訟で、ニューメキシコ州(3月24日)とカリフォルニア州(25日)で相次いで懲罰金や賠償金を伴う判決を受けた。短期的には金銭的制裁を科されるだけでなく、ソーシャルメディア業界全体にとって長期的な規制リスクも高まるという、2つの大きな法的打撃となる。Metaの株式は、26日に8%下落して取引を終えた。

<重要なポイント>

いずれのケースにおいても、Metaのような超巨大企業にとって金銭的な罰則や負担は問題にならない額である。投資家が懸念するのは、これらの法的判断がもたらす二次的な影響である。

  • Metaをはじめとするソーシャルメディア企業に対する同様の訴訟が、今後数十の州で相次ぐ可能性がある。これらの訴訟は、カリフォルニア州で有効性が認められた「意図的な依存性誘導」という枠組みに焦点を絞ってくるだろう。
  • 投資家の懸念材料となるのは、今回のような事例が、世界各国の政府が年齢制限や機能の削除といったアルゴリズムや構造上の変更を強行する口実となり、ユーザーのエンゲージメントや長期的な成長を阻害することである。

<結論>

モーニングスターは、エコノミック・モートで「広い(Wide)」評価を獲得しているMetaの適正価値推計値を850ドルで維持する。われわれは、市場がこのニュースに過度に反応していると考える。

  • Metaは、親による監視ツールやコンテンツフィルターを備えた「Instagram Teen」アカウントを積極的に展開している。これが訴訟において有効な防御策となり、立法者が同社に課そうとするかもしれないより厳しい規制を弱める可能性がある。
  • Metaには、たとえ多額の和解金でも吸収できる巨大な資金力がある。また、全国共通のコンプライアンス基準を定める連邦法は、むしろ小規模事業者に圧倒的な打撃を与えかねず、当局の目論見とは逆にMetaの競争優位性を高める可能性がある。

<行間を読む>

Metaにとって、法的に課されるアルゴリズム変更は対処可能であると考える。Metaの収益を支える潜在的なユーザーは圧倒的に成人層であることを踏まえると、同社はそうした法規制の影響を受けにくいからである。◇

※ 本稿はモーニングスターのエクイティ・アナリストによるエクイティ・ノートに基づくモーニングスターの記事「Meta: Legal Headwinds Grow but We Think the Firm Can Weather the Storm」をモーニングスター・ジャパンが翻訳したものです。原文と翻訳に相違がある場合は、原文が優先されます。

※ 本稿は、情報提供のみを目的としており、特定の金融商品、銘柄などを推奨するものではありません。投資における判断は、ご自身の投資目的、投資期間、資金性格、投資への姿勢などを勘案して、ご自身の責任において慎重に行ってください。

編集者注記: 本分析は、もともとモーニングスター・エクイティ・リサーチによる株式レポートとして公開されたものです。

著者はこの記事で言及されたいかなる有価証券も保有していません。詳細はこちらをご覧ください: モーニングスターの編集方針