S」K Hynixの株式動向
SK Hynix(SKHY)のADR(米国預託証券)は、7月13日にNASDAQでの通常取引が開始されることに伴い、暫定ティッカー「SKHYV」から恒久的なティッカー「SKHY」へと移行した。各ADRは、韓国市場で取引されている株式の10分の1に相当する。
<結論>
ADR 1 株あたりの適正価値推計値を 160 ドルに据え置くとともに、長期的な景気循環に伴うリスクを考慮しても、ADR の株価は妥当な水準にあるとの見解を維持する。SK Hynixは、今回の上場に伴う調達資金 40 兆ウォンを今後の工場(ファブ)投資に充てるとしているが、当社はこれを今回の株式発行の主たる目的とは見ていない。
- 今回の公募の主な目的は、資金調達の緊急性ではなく、市場評価の引き上げにあると考えている。というのも、韓国のメモリメーカーは歴史的に米国の同業他社に比べて低水準な評価にとどまっているからである。当社は、SK Hynixが手元資金のみでファブ投資を賄ったとしても、資金面で問題が生じるとは見ていない。
- 当社はSK Hynixの2026年と2027年のEBITDAを、それぞれ317兆ウォン、474兆ウォンと予想しており、今回の資金調達額を大幅に上回る利益創出力を見込んでいる。今回の調達は、設備投資全体から見れば限定的な規模にとどまるが、資金の使途としては最も適切であると考える。
<今後の展望>
メモリチップメーカーの収益動向は高い不確実性が伴うことに加え、SK HynixのADRと韓国市場の株式の両方において、今後も極めて高いボラティリティが続くと予想される。これを踏まえ、同社に対するモーニングスター・不確実性レーティングは「非常に高い(Very High)」を維持する。
- ADRは、解約して本国(韓国)株を受け取ることができるが、その逆はできない「一方通行」の仕組みのため、実質的に裁定取引が制限される。このようなシェアクラスの構造では、ADRが本国株式に対してプレミアムをつけて取引される傾向がある。とはいえ、適切なスプレッドを見極めるための取引実績が限られていることを踏まえると、SK HynixのADRは当面の間、適正な価格を探る動きが続くと予想される。
- SK Hynix株への個人投資家の参加と信用取引利用額がかつてない水準に達していることが、株価のボラティリティを増幅している。株価はピークから34%下落しており、この下落過程で追証が発生するため、証拠金の確保が困難なケースが増えるにつれて売り圧力がさらに強まる可能性がある。◇
<SK Hynixの主な指標>
- 適正価値推計値:160ドル
- モーニングスター・株式レーティング:★★★(中立)
- エコノミック・モート・レーティング:「なし(None)」
- 不確実性レーティング:「非常に高い(Very High)」
- 資本配分レーティング:「標準的(Standard)」
」

