Nvidia【決算】:AIの急速な普及は順調、需要拡大基調が続く。株価はやや割安な水準

Nvidiaのネットワーキング事業の競争力は健在、フェアバリューを引き上げ。

本社にはNvidiaのロゴが表示されています。
Justin Sullivan 通じて Getty

Nvidia(NVDA)の第1四半期売上高は前年同期比85%増の816億ドルとなり、780億ドルとしていたガイダンスを上回った。Nvidiaは第2四半期(5~7月)についても売上高を前年同期比95%増の910億ドルと予想し、FactSetによるコンセンサス予想の872億ドルを上回ると見込んでいる。

<重要なポイント>

Nvidia のAI機器への需要は引き続き極めて強く、同社は大型言語モデルやエージェント型AI関連の需要増に対応するため、供給体制の拡充に注力している。売上高の伸びは幅広い顧客層に支えられており、利益も引き続き極めて好調である。

  • データセンター(DC)の売上高は前年同期比92%増の752億ドルとなった。主に大規模クラウド分野の超大型顧客からの売上高は379億ドルで、全体の約半分を占め、前年同期比115%増となった。これらの顧客が先を争ってAI構築を進め、積極的なインフラ投資を実施していることを反映している。
  • DC売上高の残りの半分は、前年同期比74%増の374億ドルとなった。これは、AIクラウド(ネオクラウド)、産業・サービス分野、エンタープライズ顧客(大手企業・官公庁など)からの売上である。この顧客層は独自のAIアクセラレータを設計していないため、モーニングスターは、AI導入の急速な拡大が続く限りNVIDIAがこの市場を支配し続けると予想している。

<結論>

強固な競争優位性を持ち、エコノミック・モート・レーティング「広い(Wide)」を獲得しているNvidiaのガイダンスは、当社予想をやや上回る短期および中期的な成長に自信を示した。これを踏まえて、モーニングスターは適正価値推計値を260ドルから280ドルに引き上げる。株価は時間外取引ではほぼ横ばいとなり、われわれは割安な水準であると考えている。

  • NvidiaのAI向けGPUの好調な成長に加え、ネットワーク事業は前年比で3倍に拡大し、約150億ドルに達した。
  • Nvidiaは、現在自社のイーサネット・ネットワーキング事業の規模が、競合他社すべてを合わせた規模を上回っているとみている。GPUラック間の相互接続が優れたAIパフォーマンスを提供するため、われわれはネットワーキング事業をNvidiaの競争優位性の核心と考えている。

<今後の展望>

Nvidiaは、エージェント型AIワークロードを処理するために急増する従来型CPU需要を背景に、スタンドアロンCPU『Vera』の売上高が2026年には200億ドルに達すると見込んでいる。

<モーニングスターによる指標>

  • 適正価値推計値:280ドル
  • モーニングスター株式レーティング:★★★(中立)
  • エコノミック・モート・レーティング:「広い(Wide)」
  • 不確実性レーティング:「非常に高い(Very High)」
  • 資本配分レーティング:「模範的(Exemplary)」

※ 本稿はモーニングスターのエクイティ・アナリストによるアナリストノートに基づく記事「Nvidia Earnings: Massive AI Adoption Remains On Track; Shares Undervalued」をモーニングスター・ジャパンが翻訳したものです。原文と翻訳に相違がある場合は、原文が優先されます。

※ 本稿は、情報提供のみを目的としており、特定の金融商品、銘柄などを推奨するものではありません。投資における判断は、ご自身の投資目的、投資期間、資金性格、投資への姿勢などを勘案して、ご自身の責任において慎重に行ってください。

編集者注記: 本分析は、もともとモーニングスター・エクイティ・リサーチによる株式レポートとして発表されたものです。

著者はこの記事で言及されたいかなる有価証券も保有していません。詳細はこちらをご覧ください: モーニングスターの編集方針