Marvell Technology【決算】:幅広い製品群で需要が拡大、驚異的な成長をみせる

フェアバリューを引き上げ。長期的な視点で、株価は割安な水準にある。

マーベル社のシリコンバレー本社にある、ロゴ入りの看板。
Smith Collection/Gado 通じて Getty

<決算の概要>

Marvell Technology(MRVL)は、7月四半期の好調な決算報告を行い、今後2年間の業績見通しを引き上げた。売上高は前年同期比37%増の27億4000万ドルとなり、2028会計年度の業績見通しは約10%引き上げられ、180億ドルとなった。経営陣は、2028会計年度以降も力強い成長が続くとの見通しを示した。

<重要なポイント>

Marvell Technologyは、データセンターやAI分野において独自の半導体ポートフォリオの強みを発揮している。モーニングスターは、カスタムチップ、相互接続、スイッチングなどの幅広い製品群で需要が拡大している点を評価している。また、最近発表されたGoogleとの長期契約は、長期的な成長においてさらなる上振れ要因となるだろう。

  • AI顧客向けのカスタムシリコンのシェア拡大が牽引して、2028年まで成長が加速すると予想している。Marvell Technologyは現在、Amazon、Microsoft、Googleという優良なカスタムASIC顧客を抱えており、XPUの搭載拡大も、同社の幅広い製品ポートフォリオを背景に成長の重要な原動力となっている。
  • Marvell Technologyは、AI向けカスタムチップへの長期的なシフト、帯域幅需要の増大、光技術の普及など、今後の技術変革において有利なポジションを築いている。同社はAI関連支出の拡大から多大な恩恵を受ける立場にあり、中期的には市場シェアを大幅に拡大すると見込まれる。

<結論>

中期的成長見通しの上方修正を受け、Marvell Technologyの適正価値推計値を、1株あたり270ドルから300ドルに引き上げる同社の不確実性レーティングは「高い(High)」であるが、エコノミック・モート・レーティングは「狭い(Narrow)」、資本配分レーティングは「模範的(Exemplary)」を獲得している。業績ガイダンスが大幅に上方修正されたにもかかわらず、市場の反応は冷ややかで、時間外取引で株価は6%下落した。長期的な視点を持つ株主にとっては、現在の株価は魅力的な水準にあると見ている。

  • 株式は年初来で約3倍に上昇したが、依然として2026年6月の高値を大きく下回っている。株価が上昇した後であっても、市場は2028年以降のMarvell Technologyの長期的な成長、とりわけGoogleとの契約による1,200億ドル規模の収益機会を過小評価しているとわれわれは考えている。

<今後の展望>

10月6日に予定されているMarvell Technologyの「インベスター・デイ(投資家向け説明会)」が、同社株式にとって潜在的なカタリストになると予想している。この説明会では、2030年までの長期目標値や、Google向け事業の本格立ち上げに関する詳細が示されると期待している。当社の予測モデルでは、2032年までのGoogle関連収益1,200億ドルのすべてを織り込んでいるわけではないため、当社のモデルが示す数値にはさらなる上振れ余地が生じる可能性がある。◇

<モーニングスターによる主要指標>

  • 適正価値推計値:300.00ドル
  • モーニングスター・レーティング:★★★★(割安)
  • エコノミック・モート・レーティング:「狭い(Narrow)」
  • 不確実性レーティング:「高い(High)」
  • 資本配分レーティング:「模範的(Exemplary)」

※ 本稿はモーニングスターのエクイティ・リサーチによるエクイティ・ノートに基づく記事「Marvell Earnings: Blistering Growth」をモーニングスター・ジャパンが翻訳したものです。原文と翻訳に相違がある場合は、原文が優先されます。

※ 本稿は、情報提供のみを目的としており、特定の金融商品、銘柄、指数などを推奨するものではありません。投資における判断は、ご自身の投資目的、投資期間、資金性格、投資への姿勢などを勘案して、ご自身の責任において慎重に行ってください。

編集者注記: 本稿は、モーニングスター・エクイティ・リサーチによるエクイティ・ノートを基に構成されたものです。

著者はこの記事で言及されたいかなる有価証券も保有していません。詳細はこちらをご覧ください: モーニングスターの編集方針