NVIDIA(NVDA)の第3四半期(8-10月)の売上高は前四半期比22%増、前年同期比62%増の570億ドルで、同社ガイダンスの540億ドルを上回った。第4四半期の売上高ガイダンスは前年同期比65%増の650億ドルで、これはFactSetのコンセンサス予想620億ドルを上回っている。
<決算のポイント>
AI需要が依然として供給を上回っており、NVIDIAは再び優れた売上成長を示した。NVIDIAのサプライチェーンは過去の四半期よりもさらに急速に拡大し、売上を加速する要因となっている。これは市場が懸念するAIバブルを打ち消すものだが、我々は短期的なリスクは警戒しておらず、むしろ長期的なリスクを認識している。
- データセンターの売上高は512億ドルで、前四半期比で100億ドル(25%)増、前年同期比では66%増加した。NVIDIAの製品供給力は前年同期比63%増であり、最新のBlackwell Ultra製品のローンチに伴うさらに強力な成長に備えている。
- NVIDIAは、2026年末までにBlackwellおよびRubin製品で5000億ドルの売上を見込むという予想を再強調した。これを受けて我々は2026年にデータセンター関連の売上が3000億ドル超になると予想している。NVIDIAはさらに、AIインフラ投資については、2030年までに年間3兆~4兆ドルに達すると見ている。
<結論>
モーニングスターは、エクイティ・モート・レーティングで「広い(Wide)」の評価を獲得しているNVIDIAについて、同社による短期およびその先の売上予想の引き上げに伴い、適正価値推計値を従来の225ドルから240ドルに引き上げる。AI分野の出資関係の急速な活発化を踏まえ、同社のモーニングスター・不確実性レーティングについては「非常に高い(Very High)」を維持する。なお、本決算発表を受けて同社の株式は時間外取引で約6%上昇した。
- われわれは依然としてNVIDIAの株式が割安な水準にあると考えており、昨今のAIバブルへの警戒を買いの好機であると見ている。AI関連の資金調達やエネルギー構築に関する懸念は中長期的には考慮すべき課題であるが、2026年についてはAIにとって引き続き輝かしい年になると考えている。
<今後の展望>
NVIDIAは1月期の売上高の力強い伸びに加え、75%台の健全な粗利益率も見込んでいる。同社は投入コストの上昇に直面しているものの、強力な価格決定力を有しているため、そのコストを顧客に転嫁できるとわれわれは考えている。◇
<NVIDIAの財務概要および主要指標>
| 2024年 実績 | 2025年 実績 | 2026年 予想 | 2027年 予想 | |
|---|---|---|---|---|
| 収益(100万ドル) | 60,922 | 130,497 | 213,637 | 337,388 |
| 収益成長率(%) | 125.9 | 114.2 | 63.7 | 57.9 |
| 営業利益(100万ドル) | 32,972 | 81,454 | 128,550 | 218,051 |
| 営業利益率(%) | 54.1 | 62.4 | 60.2 | 64.6 |
| 調整後EBITDA(100万ドル) | 34,480 | 83,318 | 131,381 | 222,890 |
| 調整後EBITDAマージン(%) | 56.6 | 63.8 | 61.5 | 66.1 |
| 1株当り利益(希薄化後・ドル) | 1.19 | 2.94 | 4.64 | 7.56 |
| 調整後1株当り利益(希薄化後・ドル) | 1.30 | 2.99 | 4.72 | 7.84 |
| 調整後EPS成長率(%) | 288.3 | 131.1 | 57.8 | 65.9 |
| PER | 47.3 | 40.2 | 39.5 | 23.8 |
| PBR | 35.8 | 37.5 | 32.6 | 16.7 |
| EV/EBITDA倍率 | 43.8 | 34.9 | 34.2 | 20.2 |
| FCF利回り(%) | ー | ー | ー | ー |
出所:Morningstar Valuation Model. データは2025年11月19日時点
<モーニングスターによる指標>
- エコノミック・モート・レーティング:「広い(Wide)」
- 適正価値推計値:240ドル
- モーニングスター・株式レーティング:★★★★(割安)
- 不確実性レーティング:「非常に高い(Very High)」
- 資本配分レーティング:「模範的(Exemplary)」
※ 本稿はモーニングスターのエクイティ・アナリスト部門シニア・エクイティアナリストのブライアン・コレロによる11月20日付アナリスト・ノートの一部を抜粋してモーニングスター・ジャパンが翻訳したものです。英語原文と翻訳に相違がある場合は原文が優先されます。
※ 本稿は、情報提供のみを目的としており、特定の金融商品、銘柄などを推奨するものではありません。投資における判断は、ご自身の投資目的、投資期間、資金性格、投資への姿勢などを勘案して、ご自身の責任において慎重に行ってください。

