Berkshire Hathaway(BRK.B)は2026年5月31日、住宅建設会社Taylor Morrison Home Corporationを全額現金で買収する提案を行ったと発表した。負債の引き受けを含めて企業価値ベースで約85億ドルになるという。
<重要なポイント>
これは、グレッグ・アベル氏にとってBerkshire HathawayのCEOとしての初の実質的な買収案件となる。同氏は就任以前、全額現金による約95億ドルのBerkshireによるOxyChem買収に携わった経験がある。
- Berkshireは、Taylor Morrisonの発行済み株式1株あたり72.50米ドルでの買収を提案しており、これは2026年4月22日時点の発行済み株式数9,340万株で、時価総額は約68億ドル、企業価値は約85億ドルとなる(2026年第1四半期末時点の有利子負債残高約15億ドルを含む)。提案された買収価格は、Taylor Morrisonの2026年5月29日終値58.50ドルに対して24%のプレミアムとなっている。なお、取引は2026年下半期に完了する見込みである。
- また、この買収によってBerkshireが保有するLennar(約9億2,800万ドル相当)およびNVR(同6,800万ドル)の株式について、より本格的な見直しが行われる可能性がある。これらを売却すれば、売却代金はTaylor Morrison買収におけるプレミアムの約4分の3をカバーする見込みである。ここで留意したいのは、Berkshireは2009年末にUnion Pacificの株式を売却し、競合鉄道会社BNSFの264億ドル規模の買収に道を開いた先例があることだ。
<結論>
当面はBerkshire普通株クラスA、クラスBの適正価値推計値は、1株当たりそれぞれ76万5,000ドルと、510ドルに据え置く。今回の買収は比較的小規模なもので、Taylor Morrisonの予想売上高は2026年は65億ドル(予想営業利益率は10.2%)、2027年は71億ドル(同、10.9%)である。これは、Berkshireの製造・サービス・小売部門における買収規模の当社予測をわずかに上回る程度にとどまる。◇
<バークシャー・ハサウェイの主要指標>
- 適正価値推計値:510.00ドル(クラスB証券)
- モーニングスター・株式レーティング:★★★★(割安)
- エコノミック・モート・レーティング:「狭い(Narrow)」
- 不確実性レーティング:「低い(Low)」
※ 本稿はモーニングスターのエクイティ・アナリストによるアナリスト・ノートに基づく記事「Berkshire Hathaway: Abel Embarks on First Acquisition as CEO with Purchase of Taylor Morrison Home」をもとに、モーニングスター・ジャパンが翻訳したものです。原文と翻訳に相違がある場合、原文が優先されます。
※ 本稿は、情報提供のみを目的としており、特定の金融商品、銘柄などを推奨するものではありません。投資における判断は、ご自身の投資目的、投資期間、資金性格、投資への姿勢などを勘案して、ご自身の責任において慎重に行ってください。

