Alphabet(GOOG)は2026年6月1日、AIインフラ拡大のため、株式発行による800億ドルの資金調達計画を発表した。また、この資金調達の一環として、Berkshire Hathaway(BRK.B)が100億ドルの投資に合意している。
<重要なポイント>
グレッグ・アベル氏がBerkshireのCEOに就任して以降の大型投資としては、これは2件目となる。同社は、住宅建設会社Taylor Morrison Home Corporationを約68億ドルの全額現金取引で買収する契約を5月末に発表したばかりである。
- Alphabetは、クラスA株式を1株あたり351.81ドルで、クラスC株式を1株あたり348.20ドルで、それぞれ50億ドル相当をBerkshireに売却することで合意した。これにより、Berkshireの保有するAlphabet株の保有株数は、クラスA株式が約5倍(400%増)、クラスC株式は26%増加する。
- 資金調達完了後も、Berkshireが保有するAlphabetの発行済み株式の割合は1%未満にとどまる見込みである。しかし、Berkshireのポートフォリオに占めるAlphabetの保有比率は、今回の投資により第1四半期末の5.3%から9.5%に上昇することになる。ちなみに、第1四半期末のBerkshireの株式投資ポートフォリオの総額は3,126億ドルであったが、Alphabetの追加保有分を含めた評価額は3,415億ドルになると見込まれる。
- AlphabetのAI設備投資拡大への巨額投資は、従来、経済性の予測が比較的手堅い事業を好んできたBerkshireにとって、大きな転換である。バフェットは長年にわたり、Apple(AAPL)をテクノロジー企業ではなく消費財企業として捉えることで、大量のApple株式保有を正当化してきた。
<結論>
モーニングスターは当面、Berkshireの適正価値推計値について、クラスA株は76万5,000ドル、クラスB株は510ドルで据え置く。ただし、Alphabetの保有比率上昇と、Taylor Morrison Homeを製造・サービス・小売部門に統合したことを評価モデルに反映させた結果、評価額が大幅に変化した場合は、評価額を更新する予定である。◇
<バークシャー・ハサウェイの主要指標>
- 適正価値推計値:510ドル(クラスB株)
- モーニングスター・株式レーティング:★★★★(割安)
- エコノミック・モート・レーティング:「狭い(Narrow)」
- 不確実性レーティング:「低い(Low)」
※ 本稿はモーニングスターのエクイティ・リサーチによるアナリスト・ノートに基づく記事「Berkshire Hathaway: Abel Commits $10 Billion to Alphabet’s $80 Billion Capital Raise」をモーニングスター・ジャパンが翻訳したものです。原文と翻訳に相違がある場合は、原文が優先されます。
※ 本稿は、情報提供のみを目的としており、特定の金融商品、銘柄などを推奨するものではありません。投資における判断は、ご自身の投資目的、投資期間、資金性格、投資への姿勢などを勘案して、ご自身の責任において慎重に行ってください。

