Apple(AAPL)は、2026年9月9日のイベントで、同社初の折りたたみ式スマートフォン「iPhone Duo」を発表した。また、同イベントでは「iPhone 18 Pro」、「Apple Watch Series 12」、「Apple Watch Ultra 4」、「AirPods 5」も発表された。
<重要なポイント>
「Duo」は評価できる製品であり、おそらく販売数量が限定的なプレミアム製品になると予想している。最低価格を1,999ドルと設定したことは、2027会計年度のiPhone事業において、Appleが価格要因を中心とした力強い成長を遂げるという当社の見通しを裏付けるものである。
- 今回のイベントは、新CEOとなったジョン・ターナス氏の指揮下で行われた初のイベントである。同氏がAIを重視する姿勢を明確に示し、Apple(主にiPhone)をパーソナルAIの中核的なデバイスハブとして位置付けた点を当社は評価している。Appleは、デバイスとのインタラクションやパーソナライズされたサービスに焦点を当て、AI分野で独自のポジションを築きつつあると当社は見ている。
- 「iPhone 18 Pro」は既存モデルの進化形として、チップ、カメラ、バッテリー駆動時間において予想通りではあるが好ましいアップグレードが施されたものである。初代iPhone発売20周年に当たる来年には、Appleのフラッグシップモデルにおいてより大規模なデザイン刷新が行われると予想している。
<結論>
モーニングスターは、モート評価「広い(Wide)」のAppleの適正価値推計値を、285ドルから290ドルに引き上げる。これは、価格設定の想定を「Duo」モデルを織り込んで引き上げたことに基づいている。発表当日の株価は日中ほぼ横ばいで推移しており、今回の発表内容が市場の想定内であったことを示唆している。当社は、株価は依然としてやや過大評価されていると考えている。
- Appleはメモリ価格の上昇を受けて製品価格を引き上げている。当社はAppleに対する需要は価格弾力性が低いと見ており、2027会計年度は販売数量が横ばいとなる一方、価格は2桁台の上昇率となると予想している。「Duo」の最低価格である1,999ドルは、一部で懸念されていたほど高くはなく、値上げによる需要減退は限定的であるという当社の見解を裏付けるものである。
- メモリコストの上昇と価格引き上げを巡り、粗利益率が最大の焦点となっている。当社は、Appleもコスト増加分の一部を吸収するとみており、2027会計年度には粗利益率が100ベーシスポイント以上低下すると予想している。しかし、供給増加に伴いメモリ価格が落ち着くと見ており、Appleは2028年には粗利益率を回復すると予想している。◇
<モーニングスターによる主な指標>
(9月9日時点)
- 適正価値推計値:290ドル
- モーニングスター・株式レーティング:★★(割高)
- エコノミック・モート・レーティング:「広い(Wide)」
- モーニングスター不確実性レーティング:「中程度(Medium)」
- 資本配分レーティング:「模範的(Exemplary)」
※ 本稿はモーニングスターの「Apple: With Launch of Foldable iPhone Duo, Things Look Twice as Nice」をモーニングスター・ジャパンが翻訳したものです。原文と翻訳に相違がある場合は、原文が優先されます。
※ 本稿は情報提供のみを目的としており、特定の投資手法、投資商品などを推奨するものではありません。投資における判断は、ご自身の投資目的、投資期間、投資資金の性格、投資への姿勢などを考慮して、ご自身の責任において慎重に行ってください。

