【新規ファンド 設定額ランキング】 2026年4月:本数減だが、設定総額は拡大

トップは1043億円、アクティブ型新興国株式に投資する「ノムラ・エマージング・オープン」(野村アセットマネジメント)

Collage illustration with the text "投資信託" at the center and a calculator and graphical elements in the background.

2026年4月の新規設定ファンドは前月の45本から26本に減少したが、当初設定額の合計は1729億円から2100億円に増加した。26本の内訳では、株式投信追加型が23本、ETFが2本、そして実に久々に公社債投信追加型が1本設定された。

決算回数では年1回決算型が18本と圧倒的に多いが、年2回決算型が4本、年4回決算型が1本、そして毎月決算型が3本となっている。

毎月決算型では、設定額12億円で6位となった公社債投信追加型の「三菱UFJ マネー・ファンド(毎月決算型)」(三菱UFJアセット)は、追加型だが購入できる日が限られており、毎決算日が購入申込受付日となる。換金についても申出から3営業日目が申出受付日、換金の支払いは6営業日目となる。

設定額3.8億円で11位の「グローバル金融株ファンド(予想分配金提示型)」(アモーヴァ)は日本を含む世界の金融関連株式に投資を行う株式セクター型である。計算期末前営業日の基準価額水準で一定の分配金額を目指す毎月決算型だ。

1億円の自己設定でスタートした16位の毎月決算型ETF「グローバルX NASDAQ100・デイリー・カバード・コール ETF」は、「カバードコールの進化系」を掲げている。オプションの売却割合(カバー率・概ね10%前後)を日々調整することにより、年率約15%の利回りを継続的にめざし、NASDAQ100指数の動きにも概ね追随するという。

こうしてみると、毎月決算型といっても、従来の債券やREIT、利回り株といった投資対象とは異なる投資対象資産のファンドが多く、再び多様化が進んでいるのが最近の特徴と言えるだろう。

インデックス型ファンドは26本中5本、うち2本が読売333に連動を目指すものであった(5位、30億円の「SBI 読売333インデックス・ファンド《SBI 読売333》」(SBIアセット)と13位、3億円の「たわらノーロード 読売333」)。等ウェート投資の指数として広く定着していくか、今後の拡大に注目したい。

インデックス型ファンドでは、ほかに10位、6億円のETF「グローバルX S&P先進国キャッシュフロー・トップ100 ETF」(グローバルX)、14位2億円の「GS Plusプライベート・エクイティ・リターン・トラッカー・インデックス」(ゴールドマン・サックス)、そして前出の「グローバルX NASDAQ100・デイリー・カバード・コール ETF」があった。インデックス型ファンドでも、一般的な広範な市場指数以外のバラエティが拡大している。

勢いを増す細分化された投資対象の商品設定

4月新規ファンド26本中5本が株式・セクター型や特定テーマ/セクター型、特定地域セクター型に属している。投資対象や投資テーマも、フィジカルAI(2位「モルガン・スタンレー フィジカルAI株式ファンド」(大和アセット)650億円)、金融関連株式(9位「グローバル金融株ファンド(1年決算型)」7.2億円、11位「グローバル金融株ファンド(予想分配金提示型)」3.8億円、アモーヴァ)、コンテンツ・IP関連株式(12位「日本コンテンツIP関連成長株ファンド《ジャパン・ポップカルチャー》」3.5億円)、電力関連株式(「ニッセイ・パワーテクノロジー株式ファンド(3ヵ月決算・予想分配金提示型)《パワテク》0.01億円(自己設定)」、ニッセイアセット)など多岐にわたっている。

細分化された投資コンセプトを前面に掲げたファンドラインアップが、対面販売でもネット証券でも息を吹き返しているようだ。

設定額トップ3の顔ぶれ

4月は外国株式・新興国グローバル型の「ノムラ・エマージング・オープン」(野村アセットマネジメント)が、野村證券の販売で1043億円を集めてトップとなった。インドなどの特定国を除き、近年あまり人気の無かった新興国株式ファンドであるが、「企業の持続可能な競争優位性」に着目し、構造的な成長機会と事業基盤の耐久力を評価してアクティブ投資を行うという。新興国株式の人気が復活するか注目したい。

続いて「モルガン・スタンレー フィジカルAI株式ファンド」(大和アセット)が、大和証券が650億円集めて2位となった。半導体やAIテクノロジーへの投資家の熱がやや冷めたところで、世界で注目されているのがAIの現実世界での活用である。従来のオートメーションやロボットなどのテーマ型ファンドもフィジカルAIへの注目で再認識されつつある。当ファンドの実質的な運用は、モルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメントが行う。

3位はTAA型のアロケーションファンド「三井住友DS・FOLIO・AIマルチアセットファンド《フューチャーガイド》」(三井住友DSアセット)が、三井住友銀行による販売で160億円を集めた。FOLIOによるAIを活用した資産配分に関する助言を得て運用されるアロケーション型で、世界の株式、債券、REIT、コモディティを投資対象とし、原則として1ヵ月ごとに資産配分比率の見直しを行う。助言会社のFOLIOはSBI岡三アセットの自己設定により24位の「DC ROBOPROファンド」でも投資助言を行っている。◇

<2026年4月の新規ファンド、設定額ランキング>

順位
設定月日
  運用会社名  
  ファンド名  
追加・ 単位
設定額 (億円)
  販売会社  
14月21日野村AMノムラ・エマージング・オープン1,043.31 野村證券
24月28日大和AMモルガン・スタンレー フィジカルAI株式ファンド650.24 大和証券
34月7日三井住友DS三井住友DS・FOLIO・AIマルチアセットファンド《フューチャーガイド》160.05 三井住友銀行
44月24日あおぞら投信あおぞら・新グローバル分散ファンド(限定追加型)2026-04 《ぜんぞう2604》156.64 SBI証券;大熊本証券;沖縄銀行;大垣共立銀行;佐賀銀行;荘内銀行;富山第一銀行;鳥取銀行;神奈川銀行;富山銀行;北都銀行;あおぞら銀行;岐阜信用金庫;おきぎん証券;百五証券;ぐんぎん証券;OKB証券;香川銀行;木村証券;清水銀行;常陽銀行;スルガ銀行;千葉興業銀行;南都銀行;百十四銀行;武蔵野銀行;山形銀行;
54月30日SBI AMSBI 読売333インデックス・ファンド《SBI 読売333》30.00 SBI証券
64月17日三菱UAM三菱UFJ マネー・ファンド(毎月決算型)追(債)12.00 三菱UFJモルガン・スタンレー証券
74月8日カレラAM未来の光 米国小型株式ファンド《未来の光 USA》11.13 光証券
84月27日SOMPOHSBC中東株式厳選ファンド7.41 東海東京証券
94月23日アモーヴァグローバル金融株ファンド(1年決算型)7.23 丸八証券;大熊本証券;むさし証券
104月21日グローバルXグローバルX S&P先進国キャッシュフロー・トップ100 ETFETF5.50 上場投信
114月23日アモーヴァグローバル金融株ファンド(予想分配金提示型)3.80 丸八証券;大熊本証券;むさし証券
124月22日三菱UAM日本コンテンツIP関連成長株ファンド《ジャパン・ポップカルチャー》3.50 マネックス証券;楽天証券;SBI証券;
134月1日AM-Oneたわらノーロード 読売3333.00 マネックス証券;楽天証券;みずほ銀行;
144月16日ゴールドマン・SGS Plusプライベート・エクイティ・リターン・トラッカー・インデックス1.78 マネックス証券;楽天証券;SBI証券;
154月20日SOMPOグローバル・コモディティ・ファンド1.75 あかつき証券;西日本シティTT証券;
164月21日グローバルXグローバルX NASDAQ100・デイリー・カバード・コール ETFETF1.00 上場投信
174月23日お金のデザインお金のデザイン・デジタル・レンディング・ファンド《貯蓄マックス!》0.61 CHEER証券
184月28日AM-OneOne NASDAQ100&ゴールド0.30 楽天証券;SBI証券;新生銀行
194月30日大和AMBEST GOALS専用ポートフォリオ・レベル1(安定)0.10 -
194月30日大和AMBEST GOALS専用ポートフォリオ・レベル2(やや安定)0.10 -
194月30日大和AMBEST GOALS専用ポートフォリオ・レベル3(バランス)0.10 -
194月30日大和AMBEST GOALS専用ポートフォリオ・レベル4(やや積極)0.10 -
194月30日大和AMBEST GOALS専用ポートフォリオ・レベル5(積極)0.10 -
244月10日楽天投信グローバルAZボンドファンド0.01 楽天証券
244月15日SBI岡三DC ROBOPROファンド0.01 りそな銀行
244月15日ニッセイAMニッセイ・パワーテクノロジー株式ファンド(3ヵ月決算・予想分配金提示型) 《パワテク》0.01 しん証券さかもと;中銀証券;中国銀行;
26本合計2,099.78

※ データは資産運用業協会およびMorningstar DirectⓇより作成

著者はこの記事で言及されたいかなる有価証券も保有していません。詳細はこちらをご覧ください: モーニングスターの編集方針